2012年6月10日

日本の高い住宅費用が生活の質を下げる

少し前のEconomistの記事(A game of leapfrog South Korea may soon be richer than Japan)に興味深い記事がありました。

















日本の豊さは、1993年にシンガポールに、 1997年に香港に、2010年に台湾に抜かれ、2017年頃には韓国にも抜かれると予測されています。ここで豊かさに用いられている指標は一人あたりGDP(購買力平価ベース)ですので、同じ一人あたりGDPがあっても生活コストが高い国は、より生活水準が低いということになります。単純な一人あたりGDPでみると、日本はシンガポール以外よりは高いので、日本の生活コストの高さ、特に食料と不動産コストが高いことが日本の生活水準を下げている、と指摘されています。


では、実際どれほど日本の不動産コスト(特に住宅)が高いのか、を少し調べてみました。住宅価格、家賃共にアジアの中でも高いことが分かります。特に台湾との価格差は顕著です。香港は日本より住宅費が高いにも関わらず、日本より一人あたりGDP(購買力平価ベース)が高いのは、他の生活コストが安いのでしょうか。

都市中心部での1㎡あたり住宅価格(USD) (via Global Property Guide)

月額家賃(USD) (via Global Property Guide)

日本、特に東京は、今のように密集し、高い住宅費を払って狭い家に住むことが生活の質を下げているとあらためて感じさせる記事でした。

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