2012年8月20日

不動産×クラウド・ファンディングがいよいよ実現

ついに登場しました。不動産へのクラウド・ファンディングのプラットフォーム「Fundrise

(via fundrise.com)

アメリカ・ワシントンDC発のサイトで、仕掛け人はこちらの記事で紹介した、Populariseと同じ人のようです。Fundriseの第一弾物件も、Popularise上で利用アイデアが募集された物件と同じものです。Populariseでのアイデア募集の結果、DURKLというブランドのフラッグシップストア、アジアンレストランやローカルマーケットを含んだコンセプトの物件とすることが決まっています。

今回は、Fundrise上で、この物件へのクラウド・ファンディング投資が募集されています。1口100ドル、目標額325,000ドルで、2012/8/20時点で135,400ドルが集まっています。投資家は、物件運営からの賃料収入やテナント利益の一部、物件値上がり益という経済的なメリットに加え、よくKickstarterで見るような、投資口数に基づきイベントへの参加権を得たり、入居テナントからの優遇を受けられたりというメリットがあります。

まず気になるのはなぜ合法で実現できるのか?という点ですが、あまり用いられていないRegulation A特例というものを用いれば、5百万ドル(約4億円)までであれば公募可能だそうです。証券委員会にFundriseが登録済みの州でしか公募できないようで、今のところ投資できるのはワシントンDCとバージニア州の居住者に限られています。(参考記事

他にも、目標額が集まらなかった場合は実現されないのか、経済的リターンの見込(8.4%+テナント利益の30%が収益で、そこからローン返済、管理費、修繕、分配金を捻出)は妥当なのか等、気になることは色々あります。アメリカ証券取引委員会 (SEC)に提出した詳細な書類も公開されているので、後日調べてみたいと思います。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

最新記事