2015年3月27日
LGBT銘柄
渋谷区の同姓パートナーシップ条例が最近話題になっていますね。英The Economist誌にも取り上げられていましたし、国際的にも日本のLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の権利の動向に注目されているようです。
こういう新しい動きがあると、気になるのがそれにまつわる投資の動向です。LGBTの権利が先進的であるアメリカには、上場ETFではないので日本からの投資は難しいですが、LGBT銘柄に投資できるファンド「Credit Suisse LGBT Equality Portfolio」があるようです。これは、Human Rights Campaignが企業のLGBTに対する取組を0〜100で点数付けするCorporate Equality Indexを利用し、80以上のスコアの企業を組み込んだファンド。同インデックスは、雇用機会の平等や、同姓のパートナー・配偶者への健康保険を認めるか、等で企業を評価します。
このファンドのパフォーマンスがどうかと言えば、2014年7月時点で、運用開始(2013年10月)以来のリターン・値動きはS&P500とほぼ同じようで、特にLGBTフレンドリーな企業だからといって株式市場から高い評価をされている分けではないようです。リターンを追い求めるというよりも、社会的責任投資・インパクトインベストメントという意味合いで、投資を通じて社会変革を促すものだと思われます。クレディ・スイスのウェブサイトでは、サステナブル・インベストメントのページで紹介されています。
参考:
What’s the Effect of Pro-LGBT Policies on Stock Price?(ハーバード・ビジネス・レビュー)