2013年3月20日

ヘッジ・ファンドの過去10年の平均リターンはわずか年1.6%

海外投資に関して、最近ヘッジ・ファンドへの投資が話題になっているようなので、1つデータをご紹介。Economistの記事によると、ヘッジ・ファンド業界のトータルリターンは、2003年からの10年間で17%(つまり年率1.6%)に過ぎないとのこと。アメリカのインフレ率は年3%程度なので、実質リターンはマイナスになります。単純に、アメリカ株60%・世界の国債40%のポートフォリオだった場合のリターンは10年間で90%以上(つまり年利6.6%以上)になります。

(via economist.com)

ヘッジ・ファンドの数は8,000程あり、2012年にはトップファンドは30%超のリターンだったが、全体の1/3はマイナスだったそうです。マイナスリターンだったファンドの中には、2007年のアメリカ不動産バブル崩壊で大儲けしたジョン・ポールソンも含まれるとのこと。

Economist誌は年に何回かこの手の記事を書いていますが、こちらの記事に書いてある表現が面白いです。「アメリカで新しくビリオネアになった人の多くはヘッジ・ファンドマネジャーだが、(中略)ヘッジ・ファンドに投資をして金持ちになった人はほぼ思いつかない。」




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